■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#75

今日も本題から少々それて、機材ではありませんが、媒体のお話をしたいと思います。

変な言い方をしましたが、オールドファンならわかっていただけると思いますが、下記の写真。そうです。フィルムのお話です。

そしてフィルムはフィルムで、普通のネガフィルムではなく、ポジフィルム、つまりリバーサルフィルムについてです。

未だに私は、フィルムカメラを愛用し、リバーサルフィルムも活用しています。もちろんメインはデジカメで、いつでもフィルムカメラを携行しているわけではありませんが、紅葉の時期で、ここはという気合を入れていく訪問地では、デジタルの写真だけでなく、フィルムの写真も残しておきたいと思っています。

そのために、レンズも買い替えました。

フルサイズのデジタル一眼を購入した時にあわせて奮発して、新品であれば定価20万円以上するF2.8の大三元ズームレンズを購入したのです。

意気揚々とその新機材を持って撮影に出かけたのですが、その時同時にフィルムカメラとこのリバーサルフィルムも持って撮影に臨みました。

そして無事撮影を終えて現像に出し、出来栄えを楽しみにしていたわけですが、何と出来上がってきたフィルムは真っ黒なのです。

えっ???

状態でした。そして慌てて調べていくと、その大三元レンズはフィルム用カメラには不適合、と書いてあったことまでは認識していたのですが、事前にチェックした際、露出計等が無事動くので問題ないと思っていたのですが、シャッターの構造等が違うことで、フィルムカメラに装填しても実際の露光がされない、という意味での不適合、ということであったことを知ったのでした。

大変な衝撃。

そうか、こうやって本当にフィルムカメラは忘れられた存在になっていくのだなと思い、ついにデジタルのみで今後は撮影を楽しむことになるのだな、とその時は思いました。

ですが、それからの数年間、何ともすっきりしない感覚が自分の中にあることをずっと意識していました。

デジカメで撮った写真ではRAW現像が必須なわけですが、そこで出す色合いと、リバーサルフィルムで出てくる色合い、色調、諧調、それらの総合的な伝わってくるものがどうしても同じレベルにならない、できないのです。

旧人類だからでしょうか、リバーサルフィルムの持つアナログ感がやはりいいんですね。

こればかりはどうしようもなかった、ということです。

そして調べ始めると、フィルムカメラで使える古いレンズはもちろんデジカメでも使える、ということを確認すると、フィルムカメラ全盛期に大三元レンズと言われていたレンズを使えばよいのではないか、ということに気づき、そのレンズへの興味が一気に膨らんでいきました。

結果として購入したのが、

AI AF-S Zoom Nikkor ED 28~70mm F2.8D(IF)

こちらです。

ニコンのHP内でも旧タイプレンズとして探さないと見つけられません。

でも発売当時の定価はなんと220,000円。

大三元レンズと言われる商品の価格帯ですね。

ずっと悩み続けて、ついに手元にあったデジカメ用の大三元レンズとこのレンズの入れ替えを決意しました。性能はネットでの評判から判断するにおいては新しいデジカメ用のレンズの方が良いと思えました。せっかく高価な素晴らしいレンズを手にしたのに、型落ちかもしれないレンズに替えることへの抵抗感。プロでもないのに妙なこだわりがやはり出るものですね。

でも買って大正解でした。

生きている間に絶対行きたいと思っていた涸沢の紅葉風景。

ここに行くためにこのレンズを購入し、そして実際に撮影できたことでもう十分満足できたからです。

もちろんいざ行ってしまうと写真の出来栄え、という欲も出てきます。

とは言え、やはりデジタルとリバーサルフィルムでの味わいは私にとっては大きな違いが未だにあります。

その記録を残すことができた。

そのために必要なレンズでした。

誰にとって最高の写真を撮るか。

やはり第一は自分にとっての最高の写真ですね。そこからすべてが始まります。

今日の教訓:何よりも自分が最高に喜びを感じられる写真を撮ろう!

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