■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#72
前回、下記のように、アドビストックで何と7%しか採用されない、という悲惨な経験をすることになってしまったお話を始めました。
下記の画像です(再掲)。
そしてPIXTAでも結果が出た、というところまでお話しました。
アドビストックとPIXTAでは同じような結果であれば、力量のなさを素直に反省するしかないわけですが、少々異なる結果となった、というところまでお伝えしました。
さあ、その結果はどうだったかというと、
何と驚きの結果でした。
登録申請をした70枚、全部が採用になってしまったのです。
人が写っているものは、PIXTAを意識してすべて後ろ向きのものばかりで、顔は識別できないようにしてシャッターを切りました。
多少横を向いているかな、と言えるものもあるにはあったのですが、それらを含めて漸新世枚数採用、これにはアドビストックの結果が結果だっただけに本当に驚きでした。
冷静になって思い起こすと、申請時にはこれらも全数採用される可能性はあるかな、と思っていたことも事実です。
さあ、ここからが本番と思って記します。
この結果をどう受け止め、解釈すればよいか。
まず言えることは、一定の技術的な水準に達し経験を積んでいくと、ストックフォトとしてどの程度の写真であれば登録申請に通るのか、ということは感じられるようになってきます。
売れるかどうかではなく、まず採用されるかどうか、という関門です。
今回の一連の写真は、一応そのレベルには達していたことはPIXTAの全枚数採用で証明されたと思っています。
簡単に言えば、風景写真としての基本的な要素をもれなくカバーしておけば決してそれは高いハードルではありません。
では、なぜアドビストックではこれだけ大量の不採用となってしまったか。
一言で言えば粗製乱造、というキーワードに行き当たります。
もう少し踏み込んで言えば、自分自身が感動した風景として出会い、その場でシャッターを切ったかどうか。
実はこの時、リバーサルフィルムを入れたもう1台のカメラも持参していました。しかしながら、その日は出番がありませんでした。さらには背負っていた三脚すら使う場面がなかったという事実があります。
それだけその風景にじっくり向き合いたい、と思える場所に行き着けませんでした。結果としてとりあえず押さえの写真として撮っておくか、という写真のオンパレードになってしまったわけです。
SUPやカヌーで遊び人々を入れた写真はそれなりに自分にとっては新分野という気持ちでファインダーをのぞきシャッターを切っていましたが、そうでない場面は滞在時間もいつもに比べればとても短時間。
さらにもう一歩踏み込んで自己分析すると、
愛情を込めた写真
に仕上がっていない、ということになります。
それがRAW現像の時にも表れるわけです。
結果としてアドビストックでは大量不採用となってしまった、と考えると合点がいきます。
勝手な推論ですから、正解かどうかは全く分かりません。
でも、アドビストックでの評価判定が、まずは機械チェックでピンボケや類似品、過度の調整を行っているものを排除した後に、人の眼でその商品価値、芸術性を見ているとしたら、今回の結果になり得ることは十分に考えられます。
売れる、売れない、とは違う視点がそこには入ってきてしまいますが、売れる写真には当然商品価値が存在します。そしてその価値は撮ったカメラマンの注いだ愛情と比例関係にあると考えるとある意味納得がいきませんか。
自分で納得しない写真はやはり採用される可能性は低い、ということを改めて感じた時間となりました。
今日の教訓:愛情込めた写真を撮り続けよう!