■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#6
前回、デジカメへの対応が遅れて、RAW撮影のこともよくわかっていなかったというお話をしました。
そうなんです。JPEGでの撮影でも十分きれいな色合いが出ていましたし、JPEGからPCに付属のソフトで十分色合い等の調整が簡単にできたことから全く不満はありませんでした。そして実際、RAWで撮影した画像を現像処理してJPEGに落としてからでないと、ストックフォトの審査に通らない、ということは全くありません。RAW現像よりもJPEGをPC付属のソフトで少々手直しをするだけでも、例えば家族で旅行に行った際に撮ったスナップ写真であればそれで充分です。色合いの調整等の細かいところは正直あまりできませんが(私がやり方を知らないのかもしれませんが)、少なくともこの数年の間でそれで大いに困ったということは一度もありません。
よって、RAWで撮らないといけない、ということはない、という点だけはご認識いただくとよいでしょう。
ではなぜここでRAW撮影、そしてRAW現像のことを話題にしているかというと、やはりこだわりの風景写真を狙うのであれば、RAW撮影が原則である、ということに遅まきながら気づいたからです。
理由は簡単です。RAWで撮影したからこそ、そのあとの調整が自分の感覚ですべてできるし、データの持っている情報量も多いからです。
JPEGはあくまでカメラメーカー独自の方式で色を決めて写し出したものです。正直私にとってはあまり不満はありませんが、でもやはり風景写真で自分自身で納得いく1枚の写真を残そうと思ったら、裸の状態から自分自身で味付けをしなければだめだし、それによって自分の納得いく1枚がようやくそこに出現する、ということが分かったからです。
どのようにRAW現像するかは、多くの方が情報発信されていますので、それらのサイトをご覧になるのが良いと思います。ストックフォトで売れる可能性のある風景写真はおそらく色鮮やかな少々色彩を誇張したものという気がしています(自分の写真が売れないことには検証しようがないのですが・・・)。
利用目的を考えればそれも納得できます。でもそれは実際の光景における色合いとは正直異なるケースが多いでしょう。ネットで色鮮やかなとてもきれいな光景と思える風景写真に出会うことは皆さんもよくあると思います。駅のポスターで使われる写真も最近は本当に色鮮やかな人目を引くものが多くなったと感じます。ですが私個人としてはそれは好みではありません。その写真を見て、この光景の場所に行きたいと思っても現実を見て落胆するケースがほとんどということになります。場合によっては罪作りな写真になってしまうわけです。だからこそ、きれいな写真には私自身もしますが、人目を惹く色鮮やかな写真にまで現像段階で調整することは好ましいとは思いません(売れない方向に行ってしまうかもしれませんが・・・・)。
あとは自分の写真に対するこだわりと、売れる写真を作るクリエーターとしてのスタンスの線引きをどこに設けるかでしょう。
それらのことを試行錯誤するためにもRAWでの撮影は必須です。
自分自身の写真に仕上げるためにもRAW撮影をマスターしましょう。
今日の教訓:RAWで撮影して現像を自分でしよう!