■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#36
今日のテーマは構図です。
ですがこのテーマでは本当の意味ではまだ私は語ることができる資格を持っているとは言えません。なぜなら、いかんせん、売れている写真の枚数が少なすぎるからです。
売れているプロの方の発信情報に接していると、登録申請する写真には、お客様がその写真をダウンロードした後、どのように使うのかを想定して、余白をうまく使おう、という学びを得ることができます。
上記イラスト内の緑色の部分の文字記入スペースの確保、ということになります。
ストックフォトを活用されるお客様の大半が、プロが撮った写真を大きく引き伸ばして家で飾るわけではないはずですから、その写真を使って何かの情景を表象する、あるいは説明するために文字記入スペース(場合によっては広告宣伝を入れるスペース)の確保は必然ともいえるわけです。
故に自分の中では、
この画像であれば、左上の青空の部分に何かキャッチコピーを入れて活用してもらえるだろうな、という思いはあります。ただし、この青空の部分で十分かどうか(もっと大きく青空部分が必要ではないか)の議論はあるでしょう。
実際プロの仕事の結果がどうなるか、まさに同じ場所(撮影した年は違いますが)での参考画像を載せておきます。
(山と渓谷 2017年10月号)
どうですか。
縦横の構図の違いはありますが、青空の取り方がずいぶん違います。
そしてこの雑誌の場合は、表紙をめくると表紙に用いた写真が小さなサイズですが、タイトルクレジットの入っていない元画像として掲載されています。
その画像だけをみると、ずいぶん青空が多いな、と正直思いました。
あくまで個人的感想ですが、自分で楽しむ、そして大きく引き伸ばしたプリントとして楽しむ、ということであれば、この山好きの人で知らない人はいないであろう有名雑誌の表紙を飾る写真ですからプロ中のプロの仕事であることは間違いありません。
でも私にとっては、正直に申し上げて自分の好みではないわけです。あくまで雑誌の表紙としてみるから素晴らしい、という意識です。
つまり、写真単体で見たときの感じ方と、何かに使うことを想定して撮られた写真の感じ方は違う、ということになります。
そしてストックフォトで必要とされる写真は、自分が好ましいと感じる構図ではなく、活用するシーンに合わせた構図で撮られた写真、ということになります。
こう考えると、撮影現場でのアングルの取り方はずいぶん変わることになります。
実際、上記に掲載した私の写真を撮った場所では、その時にストックフォトのことは全く考えていないわけですから、青空の量がこれで十分かどうかは全く考えていません。たまたま稜線の関係で、左上部に青空が広がっただけで、紅葉をメインテーマとして撮る場合で考えれば、稜線がほとんど水平であれば、右端程度の青空の量で、全体を構成するでしょう。
場合によっては、もっと青空部分を減らしているかもしれません。
しかしです。その考えで行くと、このような写真はどう考えればよいのでしょう。
この画面構成でははっきり言って余白はありません。完全に自分が楽しむための写真としてとっているため、可能な限り余分なものをそぎ落として画面いっぱいいっぱいを使って切り取っています。
どう考えても、文字を入れられる場所はないですよね。
ではなぜこのような写真をここであえて載せたかというと、この2枚の写真ともに、販売実績があるからです。
そこから考えると、ストックフォトで掲載の写真は、基本は広告等で使われることを考えれば、文字を記入するためのスペースはあったほうが売れる可能性の高い写真になるであろうが、それが決め手のすべてではない、ということです。
そうすると撮影の現場ではバリエーションを多く設定して写真を撮り、それらをまずは登録申請に出してみる、ということになります。すべてはそこから始まるということです。とにかく申請、申請!
頑張りましょう。
今日の教訓:どのような構図が良いのか考えることによって撮影の幅を広げよう!