■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#14

前回、初販売写真は10年以上前のカメラで撮った写真というお話をしました。もう1台持っている高級機種ではなく、10年以上前のエントリーモデルのカメラでも十分に使える、ということの証明と私は思っています。

ただしその利用においては一つの前提はやはりあると思っています。

それは前回も少々触れましたが、撮影の際の画質モードはRAWを選択することです。

ストックフォトに申請を出す際にはJPEGでないと受け付けてもらえませんから、RAWで撮影した場合は必ず現像というプロセスを経てJPEGに変換しないといけません。RAW現像は正直手間がかかります。ストックフォトに登録する上でそこまで画質にこだわらなくても申請は通ると思っています。

ですが、より重視すべきは、ストックフォトに登録するための1枚なのか、自分の思い出に残る1枚を撮りたいのか、という撮影者の意図でしょう。

極端な話ですが、ストックフォトに登録が完了したら、その撮影データはなくなってしまってもよい、というものであればRAWで撮る必要はありません。JPEGで撮って簡単なレタッチをする程度で申請しても採用される写真も数多く出ると思います。それで売れるかどうかはわかりませんが、大事なことは、カメラを向けるそのシーン、そこで撮った1枚がなくなってしまってもよい写真かどうかのはずです。

この記事をお読みの方には愚問でしたね。失礼しました。

そう私たちは何のために旅行にカメラを持ち出し、そして写真を撮るのか。大事なその場の情景を後からいつでも改めて味わいたいからこそカメラをそこに向けるのですよね。その際には可能な限り、自分の持つ機材での最高品質の画像を残したい、と思うのが当たり前のことでしょう。JPEGで最大サイズで撮影する、という選択肢ももちろんあります。家族旅行のスナップ写真であれば、大量に撮影することもあるでしょう。そうなるとその1枚1枚をRAW現像していたのでは時間ばかりかかってしまい、旅の楽しみを味わうどころか撮影が苦痛になってしまいかねません。RAWで撮影し、カメラ本体でRAW現像したうえでPCに取り込む、という手ももちろんありますが、そうなると出来上がりの画像は最初からJPEGで撮影した場合と基本は同じになります。もともと家族旅行であれば、その写真をストックフォトに登録する、ということは考えないでしょうから、そのような場合であればRAWで撮影する必要性はほとんど感じません。ここぞ、という写真を撮りたいときだけRAWで撮影すれば十分でしょう。

ですが、それこそ今回の撮影の中からストックフォトに登録に登録して販売につなげよう、とかコンテストに応募する1枚を撮ろう、と意気込んで臨むのであれば、それはRAW撮影以外の選択肢はありません。

RAWは持っている情報量が多いのです。だから重たくなります。JPEGで撮影するとやはり一部の情報を落としたうえでの記録になりますので、最高画質とは言えなくなります。もちろん素人にはそれらの差がPC画面で見たうえでわかるとは思いません。ですがあくまで趣味といえども大事にしたい1枚はとにかくRAWでありのまますべてを記録しておく、ということです。

ゆえに私の場合は、これだけデジカメが進化したと言われていてもまだリバーサルフィルム(スライドフィルム)に写し込まれる情報量には叶わない、という話を聞くと、フィルムカメラを持ち出したくなります。まあそこまでくればもうあくまで個人の趣味の世界の話となりますが、いずれどこかでリバーサルフィルム(スライドフィルム)のお話もしたいと思います。

今日の教訓:大事にしたい写真は必ずRAWで撮影しよう!

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