■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#13
前回、アドビストック初お買い上げのお話をしました。改めて購入してくださった方に御礼申し上げますが、今日はこの写真についてもう少し内情をお話ししたいと思います。
ストックフォトは一眼レフで撮らないとだめでしょうか。という質問が時々ネットでも上がっていると思います。私個人としては、やはりスマートフォンを十分に使いこなせるわけではないので、どうしても一眼レフで撮ったものからしか選定していませんが、ではその一眼レフはプロが使うような高級機材でないとダメなのか、というお話をしたいと思います。
結論から言うと、古い機材でも問題ないと思っています。
前回お話しした初売り上げのこの写真、私のデジカメデビューの一眼レフで撮ったものです。機種名はNikon D60。
そうなんです。Nikonをご存じの方ならわかるかもしれないのですが、番号が2桁なのです。
Nikonの場合、フラッグシップ機というプロ向けのものは番号がずっと以前のフィルムカメラの時代から一桁なのです。そして高級機種として出しているものは現在3桁の番号。そして初級者向けのものは4桁の番号なのです。
そして私の持っているD60は当初の発売は2008年です。
詳しくはNikonのサイトをご覧ください。
https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d60/
私が買ったのは発売されてしばらく経って値段もある程度下がってきてからだったように思いますので2010年ごろではなかったかと思います。ダブルズームレンズのキットになっているもので、ポイント割引後かつ、キャッシュバックセールも開催していたタイミングだったと思うので、総額5万円台で購入できた記憶です。
今、デジタル一眼レフの購入をお考えの方であればこの金額はえっ、と思われるかもしれませんね。うそでしょ、と思った方もいらっしゃるでしょう。
そしてこのD60は1,000万画素のモデルです。
この価格帯は、今の最新モデルであれば、D3500相当、つまり完全なエントリーモデルです。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%B3+d3500/
D3500であれば2,400万画素かつISO感度も25,600まで対応しているうえ、動画撮影機能まで。D60と比較するのも失礼な話でしょうが、技術の進歩は本当にすごいものがあります。でも、今回アドビストックフォトで初めて売れた作品は、そのD60で撮影した一枚であることもまた事実。自分でも普通のPC画面で見る程度では、もう一台持っている高級機種で撮ったものかどうかわからないのでは、と思うほどです。
もちろん1,000万画素の機種ですから、ポスター印刷のような拡大をすれば当然アラは見えてくるでしょう。ですがストックフォトでご購入いただく方の大半の目的はポスター印刷ではないはずです。
今回のことから感じるのは、売れる写真は必ずしもプロ用機種で撮る必要はなく、むしろどれで毛味わいのある写真を撮れるか、という写真の基本をしっかり押さえることと改めて感じます。
今回の写真もRAWで撮影し、それを現像してアドビストックに登録しています。その過程でRAWで撮影した状態からは当然味付けをしています。私の場合はできるだけその時の経験した、目で見たものの再現にこだわりたいと思っていますので、極端な味付けはしていません。とは言え、心象風景の再現になっていることは間違いありません。そのためにもJPEGで撮った画像では今一方で、やはりRAWで撮影することは必須です。その点だけは押さえておきましょう。
因みにD60で撮った場合、RAW撮影でもファイル容量は7MB少々。もう一台持っているカメラで撮影した場合はRAWでは40MBを超えるので、その差は驚くばかりです。ですがくどいかもしれませんが、高級機種だから良い写真が撮れるわけではない、ということを私自身も今回の件で思い知らされました。
今日の教訓:古いカメラでも心配するな、良い写真を目指そう!