■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#11
人物写真は私の苦手分野です。
家族の写真はそれなりに撮ってきましたので、スマホでしか撮ったことがない、という方よりは手慣れたものとは思いますが、ストックフォトで売れている写真をご覧になればわかるように、基本的に商用、ビジネスで求められている人物写真はモデルさんが何らかの場面にいてそのポーズをとっている写真です。
会議をしているところだったり、面談をしているところだったり、何かに頭を悩ませているところだったり。
そして顔立ちの整ったモデルさんがしっかりとした服装をしている写真がとても多くサイトにはアップされています。
これらの写真は写真の専門学校等を出られたプロのカメラマンが、モデルさんを使い、なおかつライティング(光です)についても工夫しながら撮っているのだろうな、と思っています(撮影現場を含めて全く私には未知の世界です)。
それらの写真を見ているとモデルさんの表情も含めて、本当にプロの仕事だな、と思います。ある意味当然と言えば当然で、それらの写真を使うのは企業が自社のホームページや宣伝媒体で活用するわけですから、しっかりとしたものでなければ自社のイメージダウンにつながってしまいます。購入する方の求める水準も高いわけですから、そのレベルの写真をアマチュアが撮ろうと思っても相当にハードルが高いわけです。
では、素人同然の私の場合は何を狙っているか、というと撮れる写真からすれば旅行・観光関係の方々や、いわゆる専業ブロガーと言われる方の目に留まることがあればよいな、その方々が自分の、自社の商品の説明用として雰囲気を伝える写真に選定してもらえればよいな、という意識で写真を選んでいます。
しかし人物を入れてしまうと、モデルリリースというものが必要です。人には肖像権というものがあるため、不特定多数に公開されるような写真で特定の人物が分かるようなものは使えないのです。TVの撮影現場に遭遇したことがある方はお判りいただけるかとも思いますが、この場所でTVの撮影をします。写り込みたくない方はこの場所を避けてください、というような案内が出されることによって、この肖像権の問題をクリアしているわけです。
故に家族の写真を無断で登録しようと思っても、ストックフォトサイト側もその家族の方から訴えられてしまったら大変ですから、モデルリリースという書面の提出がなければ受け付けてくれません。
そうなると一気にハードルが上がるわけです。もちろんご家族がそのようなことは全く気にしないから、書類にサインするよ、となった話は全く変わります。その対応ができる方はどんどん人物写真に挑戦していきましょう。
私の場合は無理なので、やはり人物写真にはなかなか手が及びません。
そんな中で、下記の写真を申請してみました。
箱根の明神ヶ岳という山の山頂で、ここは富士山が真正面に臨める場所なのです。お昼ごろ以降はなかなか曇ってきてしまう時が多いのですが、この時は見事に富士山が見えました。そこで楽しそうにお昼ご飯を食べているパーティがいて、たまにはこのような人物が写り込んだ写真も撮っておくか、と思ってシャッターを切ったことを記憶しています。風景写真は基本人工物は人を含めて一切入れない、という不文律のようなものがあるため、私自身の習性として常に人のいない、いない方に移動する、カメラを向ける、ということばかりなのですが・・・。
構図的には、もう少し富士山の右側が写っていないと富士山が寄り過ぎで今一歩なのですが、人物はどの人も顔は写っていないので、人物特定はできないな、と思って提出してみました。結果は無事採用。もちろんモデルリリースは求められませんでした。
この写真がいけるとなると、今後の写真撮影の幅は間違いなく広げることができます。風景写真を撮りに山に行ってもたいていの場合は人がいます。人のいないアングル等で撮影を楽しんだ後は、人を写し込んだ写真を撮っておけば同じ場所で、トーンの違った写真を撮りためることができます。これによって、今まで新緑&紅葉の時期に山に行って撮っていた写真が仮に年間1,000枚程度だとすると、200~300枚は撮る写真を増やすことができるだろう、と思ったわけです。さあ、後はうまく後姿を撮るだけです。ストーカーと間違われないように中止しなければ!
今日の教訓:モデルリリースが必要な人物写真も後ろ姿ならOK!