旅行はまずは自分のために行くものでありたい、それは万人の願いだと思います。
だからこそたまの一人旅はすごく良いものと感じる方が多いでしょう。もしまだ一人旅をしたことがない方がいらっしゃれば、是非とも一度体験されることをお勧めします。
ある程度の年齢になってくると余計にその良さを感じられることでしょう。何が良いかといえば、時間なのです。若い頃、特に学生時代であれば時間はいくらでもあるように感じることができたと思います。ですが年齢を重ねれば重ねるほど、時間があっという間に過ぎ去っていくように感じる方が増えてきます。同じ24時間でも感じ方が全く異なってくるものなのです。だからこそ自分一人だけの時間がどれほど貴重なものであり、大事なものであるかがわかってくるのです。
とはいえ、海外旅行はやはり家族と一緒に行くことをお勧めします。
家族の絆は時間の共有だけでなく、体験の共有も大事な要素です。家族全員で海外旅行など贅沢なと思われる方もいるでしょうが、なんとしても一生に一度は行ってほしいと思います。お子さんのいらっしゃる方であれば、ある程度分別の付く年齢になってからがお勧めです。あまりに小さいころに行ってしまうと、それは親が行きたかったからということで子供の記憶に定着しないからなのです。
そしてある程度の年齢になってくれば、要望がいろいろ出てきます。その要望を出させることが大事なのです。
一つは主体的に旅行を楽しめるようになること、そしてもう一つは家族がその時点でどのようなことに興味を持っているか、どのような考えをもっているかがわかるようになるからです。
特に思春期のお子さんをお持ちであれば多かれ少なかれ経験されていると思いますが、親とは口を利かなくなったり、反抗的になったりしてきます。日常生活の中ではなかなかその壁を破ることは難しいと思うのですが、海外旅行となればその壁が一気に低いものになります。それだけ未知の世界への好奇心、そして刺激だけでなく、未知のものへの怖さがあるからと私(筆者)は思っているからです。
とはいえ、ぶっきらぼうな言い方まで変わることはありませんので過度な期待を持つことは厳禁ですが。
さて話を戻して海外旅行に行く際の最大の楽しみは何か。
「お買いもの」、「食事」、「観光」、大きく分けてこの3つの要素になると思っていますが、その中で家族といえどもそれぞれの嗜好はだいぶ異なるものです。
全員の意見を聞いてすべてを叶えようと思うと絶対無理が生じますので、それぞれの人が、どれは譲ってもよいけれど、譲りたくないのはどれ、という形でコミュニケーションを交わしていくことで、家族の会話も増えます。そしてやはりそのときに子どもの要望をできるだけかなえてあげることが親御さんとしては後々良い思い出にもなるのです。
多少は自分の譲れないものを親の意向で押し通すこともありですが、せっかくの家族旅行ですから、皆が楽しむことができる旅行を作りたいものです。
パッケージツアーであればこのようなことは無用の心配になってしまいますが、もし多少でも自由時間があるようでしたら是非とも家族みなさんでよくお話をしてみましょう。きっと何もかもが良い思い出になっていきますよ。