風景写真の愉しみ#9

本日もご訪問いただきありがとうございます。

風景写真を皆さんと共に人生の彩りを増すものとして取り入れ続けていきたいと持ってこのブログを書き綴っております。

前回は、どうして風景写真に魅せられているのか。その自己分析を致しました。

今回はもう少しその内容に踏み込んでいきますね。


現在私が撮る風景写真は2つに大別されます。

まず一つは新緑です。

これはある時期までは全く意識していなかったのですが、2008年にヤマザクラの写真を撮ってみたいなと思って、東京・奥多摩に行ったときに桜と新緑のコントラストが本当にきれいでそこに魅せられたことがきっかけとなって、追い求めるようになりました。

快晴だった、ということももちろん幸いしています。

その時撮ったものですが、自分の中ではまだリバーサルフィルムを使ったものしか風景写真と思っていなかったので、試しに買ってみたデジカメ(確か200万画素だったと思います。2,000万画素ではありませんよ!)で予備的にとっていたものです。色合いもなんとも変な感じですが、その場の雰囲気を少しは感じ取っていただけるかと思います。

この場所のヤマザクラと新緑が一番のお気に入りになりました。

JPEG撮って出しの状態ですが、この色はさすがに現実離れしています。当時のデジカメの性能はこんな感じで、とてもとてもリバーサルとの勝負にはなりませんでした。

その後、新緑の時期にこの場所に入っていません。比較の意味でも行かなければなりませんね。



次の新緑撮影の機会はずいぶん空いて2年後でした。

箱根での光景です。

さすがにこの時はデジカメ一眼を買った後だったので、先ほどの奥多摩の写真より雰囲気は伝わると思います。

でもこの写真に写っている、三脚に乗っているカメラはリバーサルフィルムの入ったNikonF3です。


その場で撮っていた写真はこんな感じ。

靄(もや)がかかっていてよい雰囲気でした。でもなかなかその場の雰囲気を再現する写真は私の技量では撮影できません。

RAWで撮影するということも学んでおらず、あくまでJPEG撮って出し、その上で若干のレタッチを行ったのが上の一枚です。

でもこうやって写真を見ると15年以上も前のことなのに、その場の雰囲気を思い出すことができます。普段の私の記憶力からすれば考えられないことです。


この時も周りには誰もいませんでした。

箱根ですから、周りには民家や宿泊施設がたくさんあります。箱根登山鉄道の駅からもこの場所は10分もかからない場所です。でも完全に自然の中です。

靄のかかった朝でしたが、その後どんどん日が登ってきました。別な場所で撮った一枚はこんな感じ。

この時の光景もやはり今でも覚えています。


そして今でもかなりお気に入りの一枚がこれです。

夕方が近づいていました。

その斜光の中で、本当に輝くような感じの新緑でした。

その後この場所には何回か行きましたが、この初めて行った際に出会った光景を凌ぐ場にはいまだにお目にかかれません。
まさに一期一会。

少し道を外れたところで出会った光景で、ここに行って本当に良かった、そしてシャッターを切っていて本当に良かったと思っています。


本日はこの辺りとさせていただきます。

こうやって新緑の写真を振り返っているうちに、早く新緑の山々に行きたくなってきました。

次回も新緑について続けさせていただきます。

(了)

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