風景写真の愉しみ#3
人生100年時代と言われるようになって久しい昨今、私の人生にとっては風景写真がその大事な要素の一つを占めています。
写真というものにいったいいつからのめり込んでいったのか。
そのことから振り返りながら、風景写真の魅力をこのサイトではお伝えしていきたいと思います。
初回の前々回、そして前回と私のカメラ遍歴の話にお付き合いいただいておりますが、もう1回分だけお付き合いください。
リバーサルフィルムの発色の良さに魅せられ、風景写真を撮り始めるようになったものの、当時は子供が小さかったため、また転職をして、一生懸命仕事をしなければいけなかった時期でもあったため、なかなか写真ライフというわけには行きませんでした。
購入したF90も、日本に帰国して以降はあまり使う場面もなく、子どものころ同様タンスの肥やしになっていた中で、世の中はどんどんデジタルカメラに移行していきました。
そして私はというと、スライドフィルムへのこだわりを持ち始めていたこともあって、デジタルには興味を持つことができませんでした。
しかし転機は子供の運動会。
フィルムではどうしてもバシャバシャ撮る、というわけには行きません。
それがデジカメにすれば・・・
という思いの中で、ニコンがエントリー機のキャンペーンをしているのに気づき、ついに触手を伸ばすことになりました。
今思えばよい買い物でした。
標準ズームと望遠ズームがついて、キャンペーンのキャッシュバックを入れるとたしか5万円台で購入できたと思います。
いまのミラーレス一眼ではダブルズームキットで15万円くらいするのに比べると、ということです。
購入したのは
D60。
D60 – デジタル一眼レフカメラ | ニコンイメージング (nikon-image.com)
ようやくこの機種からニコンのホームページでもデータが残っていました。
購入したのは2008年。
そして今でもまだこの機種、持っています。さすがに使うことはないのですが、今でも動きます。そして結構いい感じで画像は描き出してくれます。
最新機種とは画の作り方が異なる一世代前のものなのですが、今でも一般の写真であれば私のレベルではほとんど差は感じられません。
しかしさすがにスペックは低いので、暗いところ等での撮影には不向きです。またAPS-Cというサイズもあるので、レンズの互換性が劣ることも使わなくなった一因です。
ですが、家族写真では本当によく使いました。
何と言っても軽いのが旅行の際にはとてもありがたく、また家族のだれでも使える手ごろ感が、特に娘にはフィットしていたようです。
そしてだんだん自分の頭もデジタルになれてきて、リバーサルフィルムだけが写真ではない、という状況に変わって来てついに2017年。
たまたま業績がよくボーナスもそこそこ出たこともあってついに上級機種へと進んでいくこととなりました。
フルサイズ一眼、そして大三元レンズへの突入です。
購入したのは
D810。
その時まさにD850が新発売だったのですが、さすがに高くて手が出ませんでした。またレンズも中古の良品で我慢して、ということをしました。
実はそれがその後のレンズ遍歴につながっていくとは知らず、目先のキャッシュをセーブしよう、という思いで初の中古品購入となりました。
D810 – 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング (nikon-image.com)
ミラーレス一眼が主流になった今、そしてニコンは従来の一眼レフカメラからは撤退を発表している中で、この先のカメラはどうしようか、正直揺れ動いています。
ミラーレス一眼にすると、レンズもマウントが違うために買い替えるかアダプターを使うかしなければなりません。
軽量コンパクト化を図りたいのはやまやまですが(さすがにD810+大三元ズームでは2㎏近い重さになる上に、とにかく大きくて日常で使うには皆さんがスマホで写真撮影を楽しむ中あまりにも異形である自覚はあるもので・・・)、フルサイズミラーレス一眼ではあまり効を奏しないのですよね。
一気にAPS-Cサイズまでダウングレードするか、という思いもあるのですが、そうなると完全にレンズは一新しなければならないし・・・という状況で、もうしばらくはこの悩みを抱え続けるでしょう。
そしてもう一つお伝えしておきたいのは、もう一台、いまだ現役の機材があるのです。
F3。
D3の間違いでは?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、F3です。
Amazon | Nikon ニコン F3 HP ボディ | 一眼レフカメラ 通販
実は今でもフィルムカメラは使っています(とは言っても最後に使ってから数年は経っていますが)。
リバーサルフィルムの良さは、フルサイズ一眼を使うようになった今でもやはり捨てられません。
とにかく味わいがあります。
デジカメ全盛期になって、F90を買う時に欲しいな、と思ったものの手が出なかったフラッグシップ機がなんと中古であれば3万円台で購入できたので、迷わず行きました。
それも製造番号からは後期のものとわかっていた美品でした。
今でもよい買い物だったと思います。
フィルム自体がものすごく値上がりしてしまったので、そう簡単にこの機材を使って撮る、というわけにはいかないのですが、とっておきの風景写真を撮るに行く際にはこの先も使い続けるつもりです。
さあ、長々お付き合いいただきましたが、これが私のカメラ遍歴、全7台。
手元にあるのは3台。
D810の使用が99%という状況ではありますが、この先果たしてミラーレス一眼への移行はあるのか。体力との相談、ということでしょうか。
お付き合いいただきありがとうございました。
次回は、写真の中身の話にいよいよ、と思いましたが、やはりレンズのお話をさせていただきたいと思います。
もうしばらく機材についての話にお付き合いいただければ幸いです。