【上映会】イル・ヴォーロwithプラシド・ドミンゴ

新3大テノールか!

と思って特別上映会が開催されることを知り、家族で出かけてきました。

生演奏を聴くのではなく、録画版をホール上映で聞く、というスタイルです。

イル・ヴォーロ。

若いイタリアのオペラ歌手3人組で、フィギアスケートの羽生結弦選手がその楽曲を使ったり、ワールドツアーはすべてSold Outと全世界で人気を博している歌手のグループでありながら、私はお恥ずかしながら全く知りませんでした。


イタリア・フィレンツェで開催された屋外コンサートを大画面で堪能してきました。

映画館で観たわけではないのですが、まるでその場に行ったかような気にさせてくれました。

オペラの楽曲を歌うわけですから、やはり世間一般の歌手とは歌唱力が違いすぎます。すごい、全世界でチケットが売り切れるのも当たり前だな、と思って2時間弱の時間、堪能してきました。


ですが・・・。



やはり記しておきましょう。

まず、タイトルがwithプラシド・ドミンゴとなっているので、プラシド・ドミンゴはいつ登場するのか、と思っていたら、いきなり指揮者として登場してきてちょっとびっくり。

そうかドミンゴは指揮もできるのか、と改めて思ったのですが、いつになっても歌ってくれません。


さすがにもうお歳で、歌うのは止めて、若い方々にバトンタッチということかな、と思って、そうであればこの上演会のお値段やはり高いな、と途中感じていました。


そうしたら、ようやく最後になって、イル・ヴォーロ側から一緒に歌いましょう、という声がかかり、マイクを持ってくれました。


そして・・・


果たしてドミンゴは歌うべきだったのかどうか。



私がオペラに詳しいわけではありません。

とはいえ、3大テノールのコンサートに圧倒されて、オペラの世界を知り、その時のCDを何度聞いてきたか、という中で、今日の上映会が行われた時すでにドミンゴは70代後半という年齢。

さすがに衰えたドミンゴの声を聴くのは寂しいかな、と思っていたわけです。でも聞きたかった。



そして・・・

杞憂でした。




さらに正直に記します。




格が違いすぎました。




それまでの3人の歌声、満足感はありましたが、ドミンゴがほんの少々歌うだけで、キャリアの違いをまざまざと見せつけてくれる、という状態に陥ったわけです。


オペラは単に歌を歌うだけではありません。劇を演じるわけです。

こころ、気持ちのこめ方が、ドミンゴがほんの少し歌うだけで全く違う感覚として伝わってきてしまいました。



イル・ヴォーロの3人はまだ20代です。

若いのです。

これからどんどんオペラ歌手として経験を積んでいって、そしていつかドミンゴのレベルに到達して欲しい、と願って上映会場を後にしました。



そして実は事後、少し調べてみました。

イル・ヴォーロはコンサートで全世界を周り、特に若い女性からは熱狂的な支持を得ているようです。

しかしながら、実際に歌劇場でオペラを本当に歌っているのかどうか。簡単には検索できませんでした。

いつか彼らの中の誰でもよいので、歌劇場で本当にオペラを歌い、演じている場にいたい。

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