将来の姿をイメージしよう

自分のことを考えることがまず大事、そのための自分だけのご褒美をうまく設定しましょう、というお話を前回しましたが、それでとどまっていては残念ながら道半ばです。

その先はやはり家族のことを考えてこそですよね。

自分の家族に将来どのようになって欲しいのか、また家族それぞれはどうなりたいと願っているのか、家族がいるからこそ考えられることです。それが面倒くさいと感じるのか有難い幸せなことと感じるのかでだいぶ大きく変わってきます。

まだ結婚していない方であれば、ご両親のことを考えてみてください。

自分を含めた家族の5年後、10年後、どのような未来であってほしいですか。

身近なところから考えてみましょう。まずお子さんについてであれば、英語は話せるようになっていてほしいですか。ほとんどの方がYESとお答えいただけるのではないでしょうか。そのためには何が必要か、といえばやはりこれです。

そう、刺激です。

いくら英語が大事だからと言っても、勉強しろ、勉強しろとお子さんに言ってもますます勉強嫌いになってしまう可能性が大ではありませんか。それは勉強するインセンティブがお子さんにないからです。なぜ英語を勉強しなければいけないのか。明快にその理由を説明できますか、あるいはお子さんに対してできていますか。

百聞は一見に如かず、ということわざを思い出してみてください。何が言いたいのかというと、親からの毎日の一言よりも、たった1回でもよいので、現場での経験がより強いインパクトを持つ、という可能性を意識しておきたいのです。

我が家では娘が中3のときロンドンに行きました。

ロンドン

勉強はそれなりする子で、学校の勉強だけでなく英検も受けていて中学生としてはまずまずの結果にたどり着いていましたが、ロンドンに行ってやはり多少なりともショックを受けていました。自分でももう少し英語はなんとかなるだろうと思っていたようです。

しかし机の上の勉強と実際のコミュニケーションは別物だったようで、まだまだ自分の勉強量は足りない、と感じたようです。

ぽろっと口に出していましたし、その後の勉強量はどれほど増えたのかはわかりませんが、少なくとも机に向かっている時間は増えたように感じます。そうなってくれれば、ある程度勉強が進んだところでまた実践訓練をさせてあげたいと思うのが親心。

幸い、イギリス人と結婚した友人のお子さんが次回の夏休みに来日することが決まったので、大いにそこで体験を積んでほしいと思っています。

アメリカ以外の海外

日本にいるとどうしてもアメリカの情報が多くなります。

過去の歴史を考えればやむを得ないことですので、アメリカ以外の体験をすることはとても大事と私は思っています。

だからこそここでもイギリスのことをお話しているわけですが、家族その中でも特に子どもたちの世界観を大きく醸成することができれば一つの大きな財産に子どもたちは感じてくれる時が来ると思っています。そのきっかけはやはり海外旅行と私は考えています。

旅行で行ったこともない国にはまず親近感を持てと言っても難しいです。

しかし1度その国に行ったという体験があると、全くその感覚は変わります。その上でもう一度行きたいと思うかどうかはわかれます。そのきっかけづくりを是非親の仕事と思って頑張っていただきたいと思いますし、何より私自身が頑張らねばと思っているのです。