海外旅行は飛行機に乗ってから始まる、あるいは飛行場に行くために家を出たときから始まると勘違いしていませんか。

そうであれば休暇を取って海外に出かけるほんの数日間の楽しみということになります。いいえ、それは違いますよね

そんな短期間だけの楽しみと思ってしまってはせっかくの機会も楽しさ半減、というと少々オーバーですが、あまりにももったいないと思うのです。一生に何回も海外旅行には行けるものではないでしょう(ごく一部の例外の人々を除いて)。

たとえ、海外出張が頻繁にある人ですら、休暇を取っての海外、ましてや家族一同そろっての海外旅行であれば本当に一生に一度、恵まれた人であっても数度のことではないのでしょうか。だからこそ余計に意識してほしいのです。

その楽しみは、家を出たときから始まるのではないのです。それよりはるかにずっと前の段階、そうです、海外旅行に行こうと決心した段階で既に始まっているのです。

それまでは行きたいな、行けたらな、という単なる願望レベル、下手をすると妄想レベルかもしれませんね。そんなボンヤリしたものであったのが、行こうと決めた段階で一気に変わるのです。脳みそが回転しだすのです。

何かをやろうと決めた段階から急にその関連情報が目に飛び込んでくる、という経験をしたことはありませんか。海外旅行に行こうと決めた段階から、脳細胞の中では、本当に行くためには何をすればよいのか、というステージに一気に格上げになるのです。もちろん、いつ、どこに行こうかということも具体化して検討に入るわけですから、ぼんやりとしたイメージがどんどん具体的にものになっていきます。

そして、本当に行けるかな(お金の工面ができるかな、仕事を休むことができるかな)ということに関して、クリアしていかねばならない様々な障害が現実のものとして目の前に見えてくるのです。その壁を超えないことには実現しない海外旅行、正直楽ではありません(金銭面が一番)。でも実はその苦労が、海外旅行をより実りあるものにするための前菜のようなものであるのです。

思い立ったが吉日で、すぐさまパッキングをして翌日の飛行機で海外旅行、なんてことがあればそれはそれで気軽でよいかもしれませんが、一生の思い出になるような海外旅行をすることは無理でしょうし、非日常という感じもなくなってくる可能性があるため、心身にとっての本当の意味でのリフレッシュにはつながりません。やはり目の前に越えなければいけない壁があり、それをよじ登ってその先に進むからこそ、価値が高まるものなのです。

それらの障害が見えるからこそ、乗り越えようという目標が明確になります。

そして目標が明確になるからこそ、突破のために集中力が発揮されるのです。何事も集中力がなければ良い結果は生まれません。海外旅行に行こうと決めたからこそ目標が明確になり、その突破、達成のために集中した仕事であり日々の生活が生まれる。その価値はかなりのものと感じませんか。

だからこそ、深いレベルでのリフレッシュにつながるのです。

決心して、目標を明確し、集中して物事に取り組むからこそ得られるものの価値、想像してみてくださいね