風景写真の愉しみ#5
前回、レンズの話ではなく、カメラ本体の話を続けてしまいましたが今回こそはレンズの話に進めたいと思います。
早速ですが、現在使っているレンズは主にこの2つ。
そして両方ともそのレンズは中古品市場で購入しています。
なぜかというと、フルサイズのデジカメを購入した際に、ついに大三元レンズと言われる高級レンズに手を出してしまったことがやはりきっかけになってします。(上記の写真のものではありません)
標準ズームですが、F2.8通しという明るいレンズ。
そのシャープさはプロも評価していることから素人が手を出すには十分すぎるものです。
下記のレンズになります(今ではこのレンズ、ずいぶん値段下がりましたね)
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大口径レンズゆえの素晴らしい描写、ということになるので、所有欲も満たされ十分に満足した写真ライフを過ごしていました。そしてこの先も過ごすはずでした。
しかし、ある時、よく調べなかった自分が愚かなのですが、そのレンズとともに、フルサイズ一眼とNikonF3を持って紅葉の撮影に行きました。
とてもありがたいことに紅葉もピーク。そして早朝から快晴のお天気が一日中続くという信じられないくらいの状況で、本当に時間を忘れてデジカメでの撮影、そしてF3によるリバーサルフィルムを用いた撮影を繰り返していました。
そして帰宅後、リバーサルフィルムは現像に出し、約1週間後、出来上がって戻ってきました。
ものすごく楽しみに開封したのですが、なんとフィルムの現像結果はほとんどが真っ黒。
何が起こったんだ?
全く理解ができませんでした。
すべてが真っ黒であればまた違う理由も考えたかもしれないのですが、一部はしっかり想定したもので写っています。
ですから余計に ??? という状態に陥りました。
事前にNikonのカスタマーサービスに問い合わせもしていたのですが、その回答内容を勝手に自分の都合の良いように解釈したということに後から気づきました。
何かといえば、マウントが同じであっても、最近の設計のデジカメ用のレンズはフィルムカメラでは全く使えない、ということだったのです。
ゆえに、真黒な状態(つまり、フィルムに全く露光していない)のまま、フィルムだけ先送りされていったということでした。
何と言うことでしょう。
いわゆる後の祭りです。
結局はレンズ下部(根元部分)にある絞りリングの有無がフィルムカメラで使えるかどうかの差になったということでした。
先ほどの写真、ピントはアウトフォーカスしてしまっていますが、絞り調節ができるリングの存在をご確認いただけると思います。
一方のデジカメ用レンズでは、その部分は何もないことがお分かりいただけると思います。
さすがにそうなると、デジカメ用とフィルムカメラ用のレンズ2種類をそれぞれ持つわけには予算の関係上も行かなくなります。
かなり自分としては高いお金を払って購入した大三元レンズを手放し、中古のフィルムカメラで使えるレンズを探すことになりました。最初からそれをわかってフィルムカメラで使えるレンズを買っておけば、と思いましたが、再び後の祭り。
高い授業料を払うことになりました。
同時に、F2.8というスペックの部分は同様レベルをキープしたのですが、更に失うものも出てきました。
広角側の焦点距離でした。
デジカメ用では24mmまでカバーしていたのですが、フィルムカメラ用は28mmからだったのです。
たかが4mmではあります、日常使いではその差異を私の場合あまりかんじるわけではなかったのですが、いざ風景写真となると、どうしても広大な自然風景を前にした際に、うん、と感じる場面が出てきてしまいました。
この続きは次回にさせていただきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。