風景写真の愉しみ#2
人生100年時代と言われるようになって久しい昨今、私の人生にとっては風景写真がその大事な要素の一つを占めています。
写真というものにいったいいつからのめり込んでいったのか。
そのことから振り返りながら、風景写真の魅力をこのサイトではお伝えしていきたいと思います。
初回の前回、カメラ本体についての振り返りから始めたわけですが、ついにカメラ買い替えの経験をすることになります。
子供心にニコマートという商品名がどうにもセカンドブランド的で一段低いレベルの商品と感じてしまっていたこと、そしてマニュアルフォーマスのカメラゆえに、撮影の時間がかかることもコンパクトカメラと比べて引け目を感じていたこともあって、サジェッションに従って本当に免税店でオートフォーカスのカメラを買って帰国することになったのです。
ただし、さすがは元プロカメラマン。
買い叩くようなことはせず、結構な額で買い取ってくれたのです。その際には、日本に電話して、中古品の価格を調べてごらん。それよりも高いはずだよ、と言って国際電話まで掛けさせてくれたのです。当時の国際電話の料金はそれなりにしたにも関わらず。
そしてその時には、このカメラはプロを目指す人が入門用として使うにはすべてがマニュアルだからすごくいいんだ。
シャッタースピードや露出の関係がよく理解できるようになるし、という説明を確か受けました(かなり前の話なのでだいぶあやふやな記憶ですが・・・)。
今思えば、そのカメラを使っていたことで、確かに基礎力は身につけられた、という気がします。
さて、とは言え、オートフォーカスのカメラ、それもニコンという印字があるカメラに買い替えて気持ちは高揚していました。
購入したのは、F-401というエントリー機。
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オートフォーカスには本当に感激しました。
そしてもうそれだけで満足してしまったかな、というくらい。
やはり日本にいるとなかなか撮影する気にならなかったのですね。
1台目は10年近く保有していましたが、2台目は6年ほどで手放しました。結婚を機に、新しいモデルへの変更です。
Nikon F50。
(アマゾンでは中古品を含めて全く販売されていませんでした)
以前のものよりオートフォーカスのスピードも上がり、エントリー機ではありましたが、格上のものを手にした感がありました。
当時は、仕事の関係で海外に住んでいたため、撮影機会は格段に増していました。
日本から来る人にはいつも、36枚撮りフィルムが10本パックになっているものを持ってきて、とお願いしていたほどです。
そしてある旅行をきっかけにさらに写真熱が高まりました。その詳細は別な機会で触れたいと思いますが、より上位機種が欲しくなってくるわけです。
日本に住んでいないので、インターネットもない時代。情報収集もなかなかできない中で、やはりエントリー機ではなく上級者向けの機材を持ってみたい、という思いが強くなってきました。
そして思い悩むこと数年だったでしょうか。
日本にたまたま一時帰国する時があって、ヨドバシカメラにすぐさま行くことになりました。
購入したのは
F90。
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そこそこのお値段のものでした。
このレベルになることで段階露出をするための補正機能がついてきたのです。
今であればスマホを含めてどのような機種であっても段階補正機能はついていると思うのですが、当時は上級機種でないとついていない機能でしたし、リバーサルフィルム(スライドフィルム)を使う人でないかぎり、その機能を使う人もいませんでしたから、当然と言えば当然のことからも知れません。
このカメラが風景写真を撮る際の主力機。
F50は旅行に行くときのカメラ、という使い分けをしていた時代でした。
そしていよいよデジタルに、という話は次回に続けさせていただきます。