プロのカメラマンならいざ知らず、週末に趣味として風景写真を楽しむためには、時間の使い方、体力的な限界をしっかり踏まえたうえでの行動計画を練ることが大前提ですよね。夜明けのタイミング等での撮影を狙いたい、という時など体力的に負荷がかかるものは翌々自分の仕事の状況と見比べて行動計画を決めないといけません。

 私の場合は、基本お休みは日曜日だけなので、土日の2日間を使った行動はほとんどできません。そうすると残念ながら行動範囲は狭くなってしまうのですが、仕方ありません。祝日が加わり土曜日も休むと3連休となるケースは、さすがに仕事は休んで時間を有効的に使うようにはしていますが。

 さて、そのような状況ですから、私の場合マイカーで移動して撮影や登山をして帰ってくる、という行動をとることは基本ありません。

 電車での日帰りあるいは、夜行バスを使っての車中泊日帰り、というのが定番の交通手段ということになります。

 そして電車での移動の時も前日夜に早く寝ることができればよいのですが、なかなかそうもいかないときが多く、始発に乗って出かける、ということがなかなかできません。山に入る際には早起きが原則と言われているのは重々承知なのですが・・・。

 睡眠不足で体調不良の中、早い時間から行動をするのが良いか、多少出かけるのが遅くなっても睡眠をとって体調を整えたうえで山に登るのが良いか、という選択肢の中でほとんどの場合は後者を選択しているわけです。

 よって、日帰り撮影の場合は、家を出るのが朝6時~6時半くらいという日が多いです。

 夜行バスの場合であれば、早朝に現地についてくれますので、場所によっては日の出の光景を撮影することができますので、情景の選択肢は大幅に増えます。

 とはいえ、バスの場合は山岳地帯への撮影ということで考えると、首都圏からであれば基本この2社しかバスの運行がありません。なお両者ともに関西圏等からのバスも運行されています。

アルピコ交通 さわやか信州号 http://sawayaka.alpico.co.jp/

毎日新聞旅行 毎日アルペン号 https://www.maitabi.jp/bus/

 ともに新宿発のバスが出ているので、多くの方に利用されており、私の利用する週末便はある程度早めに予約しないと満席になってしまいます。何事も計画は早めに、ということですね。

 そして夜行バス便で気を付けるべきことはやはり睡眠のとり方でしょう。

 若いころは毎週末のように夜行バスに乗ってスキーに出かけていた時期がありました(社会人になっているのに(汗))。スキーブームだったこともあり、ツアーバスで行くときなど都内にある集合場所(それも新宿以外にあちこち)には何台もの大型バスが泊っており、そしてものすごい数の人々がそのバスに吸い込まれて行っていました。その頃はバスの車中は狭いなと思いながらも結構あっという間に眠りに落ちていたのですが、年齢を重ねてくると残念ながら夜行バスで眠ることがだんだんできなくなってきています。子供が遠足の前日に眠れない、というのと同じ心理状態でもあるでしょうし、また普段の睡眠環境との違い、狭苦しさ、振動、騒音対向車線のヘッドライトなどいろいろな要因が重なるのでしょう。ある時など、本当にウトウトしかできなかったという感覚のうちに目的地についてしまったこともあります。その状態で登山をするのがどれほどリスクを増加させているかは言わずとも想像がつくと思います。

 夜行バスは本当に便利ですが、快適な睡眠を得るためにも年齢を重ねると色々な工夫が必要になってくることは意識しておかれるとよいと思います。因みに私の場合、首に巻くクッション、アイマスクは必須です。

 そしてもう一つのポイントは多少お金はかかりますが、3列シートでの予約です。バスは4列シートのバスと3列シートのバスに分かれます。お値段的には当然4列シートの方がお得。そして本数も多いのですが、夜行バスで行く際にはその値段差以上に3列シートのバスの効用は無視できません。若い方ならいざ知らず、ご自分の年齢を感じるようになった方であれば間違いなく3列シートを予約しましょう。

 とは言え、お財布のことを考えれば、往復3列シートの必要はありません。実際私も往路は3列シートでも復路はいつも4列シートの割安な方を選択しています。