【映画】CODA あいのうた 「頑張れルビー、君の人生に幸多かれ」
数カ月前、映画館で別の映画を見たときに、この作品の予告編が流れ、あっこれは見たい映画だ、と思ったのでした。ですが忙しさにかまけ、あえて予定を組むこともしなかった時に、アカデミー賞の発表がありました。
何とそれほど注目していたわけでもないのに、この作品がアカデミー賞受賞とニュースが流れているではありませんか。それもなんと作品賞。ビックリでした。そしてすぐさま予定を空けて劇場に観に行きました。
さて、観終わった後の感想です。
正直に記しますが、ストーリーは鑑賞中にだいたいの想像がつき、これがアカデミー賞の作品賞を取った映画なのだろうか、とすら感じるような展開でした(偉そうな書き方でごめんなさい)。
この場面ははしょり過ぎじゃないの?この展開はあまりにも安易だよね、とか、突っ込みたくなる部分はいくつも出てきます。
鑑賞中にそのような脚本部分が気になることはあまりないのですが、どうにも本作品は気になるところがいくつもあって、というものでした。
ですが、それでもこの作品にはぜひとも触れなければなりません。
全ての人に観て欲しい映画です。
見る人の気持ちを、心の底から暖かく、穏やかにそして何とも言えない まろやかさで包んでくれるのです。
理由はいくつかあると感じています。
ですがそれは私にとっての理由なので、おそらく鑑賞する人が違えばそのポイントも変わるのではないかと思いますので、ここで記すのは控えます。とにかく百聞は一見に如かずです。
やはりアカデミー賞受賞作品はこのような力を持つ作品が受賞するものなのだな、と感じさえてくれる本当に素晴らしい映画でした。
17歳の女子高生が主人公。
その主人公ルビーが、それまでの人生でさまざまな苦労を背負い込んできたご褒美として、素晴らしいと予感させる人生が目の前に広がり出す、きっとこのあと何倍にもなって返ってくるだろう。そんな未来予想ができるストーリーで、誰もがルビーの将来を応援したくなることができる映画です。
号泣する映画ではありません。ですが、涙が出る場面が後半ではかなりの時間続く。そんな思いを持つことができる、人生にとっての大事な1本とも言える映画に出会うことができた、と今思っています。
歌声も本当に素晴らしいのですが、家族役として脇を固める俳優・女優陣もとても素晴らしいものがあります。
必見必聴です。是非映画館に足を運んでください。
映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト (gaga.ne.jp)