■ストックフォトで稼ぐことを目指す!奮闘記#77
前回に続いて、雪のある場面での撮影のお話です。
なぜこのような話になったかというと、旅行に行って滞在したホテルで、常駐するペット撮影のプロの方がおられ、その方と自分の撮った写真の比較ができたことで、改めて雪のある風景での撮影テクニックについて認識することになったからです。
滞在したホテルの庭の一部でペットの撮影場所が設けられ、そこで専属カメラマン(ショップの社員の方かもしれませんが)に我が家の愛犬の写真を撮ってもらいました。
撮ってもらった写真1枚は無料サービス、ということだったので、それだけいただいて帰ろうかな、という意識で当初はいました。
ですが、やはり撮影した200枚超のデータ全部をPCで見せてもらうと、あれもこれも気になる、という心理に。
そうなると家族の反応も、あれもいい、これもいい、と言って1枚を選ぶのは・・・という状況になっていったわけです。
そして結局は、わかりました、全データ一括購入します、とまんまとお店の戦略にはまってしまったわけですが、私にとっては別な意味でも価値ある買い物となりました。
なぜかというと、同じ場所で、写真を撮る態勢こそ違うものの、同じように走ってくる我が家のワンコを狙ったからです。
そのカメラマンの持っている機材も望遠レンズはついていましたが、ミラーレスではない通常のデジタル一眼。そうなると自分の持っているカメラの性能もそれほど違わないはず、ということになり、出来上がりの写真に差があれば当然それはカメラマンの力量差ということになります。
さあ、果たしてどれくらいの力量差を痛感させられるのか、という部分も気になっていたわけで、結局購入しない選択肢は当初からなかった、ということでした。
どれくらいの力量差だったの、ということに興味を持ってくださった方もいらっしゃるかもしれません。
稚拙な腕をさらしましょう。
下記に2枚を並べます。
どちらが良いと感じるかは、聞くまでもありませんよね。
一応これでも、RAW現像をしているので、いわゆる「撮って出し」というカメラ任せではなく、意図を加えた写真です。
ただしRAW現像時にプロの写真との見比べはせずに、自分の感覚で行っています。だから自分ではこれでよいかな、と思って出来上がった写真なのに、これほどまでに違いが出てしまった、ということなのです。
改めてプロの方の写真と自分のものを比べてみると、撮影時の設定自体、少なくともプラス補正のレベルについてはそれほど大きな差はありませんでした。もちろんプロの方の方が多くプラス補正はかけていましたが。
後からの補正でも何とかなるレベルでしたが、動物写真のように段階露出というわけにはいかないものの場合、晴天か曇天かによっても補正量がきっと異なるでしょう。
このあたりの判断はとにかく経験するしかないですね。
そしてプロの方はJPEG画像での納品も基本すぐさま、という感じでしたので、RAW現像はしていないと思います。
つまり、もともとJPEGでの撮影。カメラメーカーが違いましたので、その差はあるかもしれませんが、それにしてもここまで大きな差はないでしょう。
ホワイトバランスの設定は、私は晴天。プロの方は不明。
そして単に設定の問題だけでなく、躍動感の切り出し方も随分違うな、という感じです。実は唯一カメラで連写のレベルだけは違いがありました。あちらのカメラの方は秒あたりの撮影コマ数は多そうだな、というのはシャッター音を聞いていて感じました。
そして雪を蹴る部分の映り込みは、撮影アングルの違いですね。やはり低い位置から撮ることが必須ということがよくわかりました。
いずれにせよ、プロの方との差を感じるという意味ではとても良い機会になりました。200枚超の撮影データを福沢諭吉さんを渡しておつりを頂ける値段でもらってくるというのは本当に価値があった機会となりました。
カメラを持って出かけ、どんどんシャッターを切る。日ごろ狙う風景だけでなく、動物写真家らもいろいろな学びを得ることができました。
基本を忘れずにこの先も記憶に残る1枚をゲットするために探求していきたいと改めて思いました。
今日の教訓:経験に勝るものはない。チャレンジを続けよう!